障がい者登山の会 しろうまの会

しろうまの会の概要

会の主旨

登山を中心としたアウトドアの活動を、「障がいのあるなしにかかわらず一緒に楽しむ。」 これがしろうまの会の主旨です。
「ボランティア募集」というかたちで人を集めたりした時期もありましたが、「山や自然を楽しむ仲間の中にいろいろな人達がいて、 その中に障がい者もいる」というのが基本的な考え方で、ボランティアということにこだわってはいません。ボランティアかどうかは、 参加者個人が判断して下さればよいことだと思います。 みんなで楽しく・安全に山に登るには、参加者一人ひとりの協力があってから こそ可能です。しかし、それは障がい者がいる・いないに拘わらず、集団で山に登る時の当たり前の姿であり、時として私たちの普段の 生活も同じではないか考えています。実際に障がい者が山に登るには、健常者が障がい者の足代わりになることもありますが、その人が 出来ることで参加していただければよいと考えています。

活動内容

活動は、関東近辺の山へのハイキング等を2ヶ月に1回行い、夏山山行では、毎年日本アルプス等の3千メートル級の山を目指しています。 ハイキングは日帰りでの千メートル前後の山のほか、花見やバーベキューをかねた低山や川沿いハイク等を行っています。また、冬には泊まり がけでスキーなども行ってまいりました。山行以外の活動では、月2回程度の例会と年に数回の総会を行っています。 例会は山行の準備等の話合いを行っています。総会では会の運営に関することを決めています。また、しろうまニュースを発行し活動内容を会員へお知らせしています。

風景

会のはじまり

発足は1988年で、当時東京都板橋区でアジアからの労働者の支援を行っていたグループが主催したハイキングに車イス使用者も2名参加、 車イスごとみんなで持ち上げ一緒に登頂しました。車イスの参加者の「はじめて山にきて感動したが、もっと高い山へ行ってみたい」と の言葉を聞いた一人が、グループの仲間やその頃障がい者と富士山に登る計画を立てていた別グループの人達を巻き込んで、会を発足しました。 北アルプスの白馬岳ならば比較的安全に行けるということで、白馬岳の登頂を目標にし会の名前もそこからとり「白馬の会」と命名しました。 (その後「しろうまの会」に改名)その白馬岳には、1990年8月に登頂、98年には会の発足10周年を記念して2度目の登頂を果たしました。 また、2008年11月には、20周年を記念して台湾最高峰の玉山(ユイシャン)に登頂しました。                           

玉山登頂

未来へ

発足後は、参加者も少なく人集めに苦労した時期もありました。当時にくらべれば会員も増え 多くの人に参加してもらえるようになりましたが、参加したいが家が遠いので参加出来なかったり、 家から出る事さえ難しいといった障がい者の声も多く聞きます。これからは、会そのものが大きく なるのではなく当会のようなサークルが他にも多く出来たり、また一般の登山サークルが障害者を 受入れるようになればと思っています。そのことにより、一人でも多くの人達に山登りの楽しさや 自然の素晴らしさが伝わればと考えています。そして、いつの日か会が、障がい者登山サークルで はなく、ただの登山サークルと名乗る日が来ることを祈っています。山や自然の素晴らしさは実際 に行ってみなけらばわかりません。しかし行きたくても自分の力だけではそこまで行けない 人達もいます。そしてひとりでは出来ないこともみんなの力を合わせれば、出来ることが沢山あります。 そんな思いを大切にしながら、ひとりでも多くの人達に山の素晴らしさをしってもらおうと活動していきたいと思います。




登山イス

サポートのお願い

   

しろうまの会では、健常者と障がい者が一緒に山登りを楽しんでいます。障がいのある者が山に登るには、 ひとりの力では登ることができない場合もあります。健常者の助けがあってこそ障がい者が自然を楽しむことができます。 それは時には、健常者自身がひとりで登るよりも大変なこともあります。しかし、一緒に登ってからこそ味わえる感動もあります。 頂上に立った時のみんなの笑顔がサポートの励みにもなります。まだまだ、サポートの手が足りません。是非、私たちと一緒にいい汗をかきませんか?

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