人を背負う用に作られたキャリー・背負子の類は非常に少なく、特に登山用に開発されたものは救助用など特殊なものが、まれに雑誌などで紹介される程度だと思います。ここでは、会で実際に使用したことのあるキャリーを紹介します。

サッチコキャリー

 九州の佐知コーポレーション社開発の登山用キャリーで「さっちこキャリー」という商品です。登山用に頑丈に作られていますし、前後左右でのサポート用の取っ手もついています。前後が別パーツになっていて、装着が多少面倒で時間がかかりました。またかさ張るので運搬に難点があるように思います。しろうまの会ではモニターという形で半年間お借りしましたが、返却して現在はありません。02年の富士山(テレビ東京の番組)と御嶽山で使用しました。赤ん坊のおぶい紐の頑丈なものを想像してください。

上:さちっこキャリーのパンフレットの写真

登山前の調整

上2枚:富士登山中

サッチコキャリーL

サッチコキャリーを軽量化、使いやすくしたものです。会では現在1台を買い取り使っています。サチッコキャリーに比べ軽量で装着も簡単ですのでお勧めしたいのですが、現在売られているかどうか不明です。
 2枚のウレタン製マットで背負われる人をはさむようにセットします。背負われる人の太腿にも吊り上げるベルトがついていますので、落ち難く背負う人の手が自由になります。

開いた状態:背負われる人を右側パットが背、左側が腹側にくるよう、真中を跨ぎサンドウィッチ状にはさみます。 前方(背負う人側)から見たところ:背負い用のバンド(黒)で背負います。バンドの下に左右に開いているのは、背負う人のウエストベルト。

畳んで袋に入れた状態:上部に取っ手が付いていますのでバックのように持ち運べます。ザックには入らない大きさです。

装着中
装着はベンチのようなところでやると立ち上がりが楽です。 
背負う時は、2人が横で持ち上げて補助します。背負ってからザックのようにバンドの調整ができます 横から見たところ、背中の部分の4隅に取っ手があり、背負う時などに持ち上げて補助ができます。
山で使っているところ 正面から 斜め後ろから見たところ 斜め横から見たところ