車椅子での登山    

車椅子を押して登山をするのは、遊歩道として完全に整備された道でない限り、難しいことです。  しかし段差のない未舗装道や傾斜があっても舗装してある道路であれば下記の方法で、行くことも可能です。会の山行でもアプローチで行けるところまでこの方法を用いています。

車椅子の@の部分(左右2箇所)に紐(テープシュリンゲなど)を通し、その紐をもって2人で引っ張り、後ろは1人で取っ手を持って押します。未舗装の場所では、前輪を持ち上げ気味に引っ張ると前輪が石などの障害物につまずかずに進むことが出来ます。あまり持ち上げると、ひっくり返るので注意が必要です。

 

 


実際に使用しているところの写真

砂利道では、前輪を上げて引っ張ります

かなり坂道でも舗装道路であれば問題なし

引く紐の長さは1mくらいが楽

 車イスで行けないところでは、体重の比較的軽い人(ほぼ50kg以下)は背負子を改良したもので、それ以上の人は登山イスという会独自で作ったもので担いで登ります。 
 担ぐのは体力のある男性が主力となりますが、登山イスは重量が分散されますので、少し体力のある女性なら担ぐことが出来ます。但し、登山イスは比較的足場のよい道でないと使用できません。足場の悪いところでは、背負子やハーネスを使っておんぶして登らざる負えません。